石島小夏のカラフルノート

カラフルノートで“思考”を可視化して、自分と向き合う&相手に伝える…!

家事や仕事を人間扱いして大切にする

いい夫婦の日だというのに、昨日は朝からなぜか夫と口論に。
で、売り言葉に買い言葉合戦をしている中で、生まれた会話。

私:「ほら、宅配の再配達だってしないでずっとそのままになってるし!!」

夫:「再配達とかどーでもいいし。」

私:(ん。。。?と思って口論モードが落ち着く)
  「再配達がどーでもいいって、売り言葉に買い言葉からでてきた発言?それとも本気でそう思ってる?私的には再配達とか小さい事が大切だと思うんだけど。」

夫:(私が落ち着いたのを見て、夫も口論モードを解除)
  「いや、小さい事をすぐに終わらせる、って大切だと思うよ。こういうものが溜まって行くとチリが積もってどんどん大変になっていくし。」

私:「うーん、それは【さっさと終わらせる事】が大切だと思っているってことだよね?【再配達の手配そのもの】は小さい仕事で価値が低いって見下してるってこと?」

夫:(きょとんとして)「うーん、そうかもしれないなぁ」 


「自分を出し惜しみしない」を心掛けた生活も早1ヶ月。
相変わらず、できる時とできない時がありますが、この生活を送っていた中で 気付いた事。
それは【日々の雑用や用事や仕事にも心がある】ということ。

なんだかメルヘンな発想ですが、「再配達の手配くん」を小さい仕事で価値が低いと見下していると、「再配達の手配くん」が機嫌をそこねてダダをこねるのです。
で、宅配員さんへの電話がなかなかつながらなかったり、ピンポンと宅配便が届いた音でやっと寝付いた娘が「ギャー」と起きてしまったり、何故か時間も手間も増える羽目に。
でも、 「再配達の手配くん」を「私にいい流れをもたらしてくれるもの」と思って大切にしていると、「再配達の手配くん」も喜んで、ワンコールで電話に出た宅配員さんがスグに荷物を届けてくれて、なおかつピンポンと人が入ってきた事で、さっきまでわめいていた娘が泣き止んでくれたりしてしまうのです、なんと幸せな!!笑

「不在票を見て再配達の手配をする」という行為は全く同じなのに、その時の相手(再配達の手配くん)へ気の持ち方で結果が変わる。
対人関係でよく言われる事が、日々の雑用や用事にも当てはまってしまうんですよね。
そして、 「日々の雑用や用事くん」たちを人間扱い?して可愛がってあげると彼らも喜んでくれるので時間や手間が減って自分のやりたい事をやる時間が生まれたり、同じ時間でより手間をかけることができて仕事の質が上がったり、みんなハッピーになれてしまう素敵な効果があるのです。


夫:「それって、気持ちを変えるだけで行為は変わらないから、その【行為】自体の時間は増えないって言ってる?いつも家事とかで細かい事言われてて、どんどんやること増えてるーって思ってたけど僕の時間は減らない?」

私:「そうだよー!!だからいつも言ってたじゃん。家事は大切にやったら逆に手間が省けるから時間は変わらないよって。」

夫:「いやいや!【大切に】って言われると【手間を増やす】ってイメージ があったよ。どうして、いままで、【行為じゃなくて気持ちが大切】って教えてくれなかったの!!」
 

なんと!! !
我が家では夫にできない家事はありません。
毎朝、どちらかが洗濯・掃除・娘の相手をやり、どちらかが料理・洗い物をやるのが我が家の家事分担。
それだけ時間を割いて家事をやってくれていた夫に対して、それでも私は「料理以外の家事はやっつけ仕事感がある」とか、「タスクをこなしているって感じがする」 と不満に思い、「日々の小さい事が大切なんだよー」とか「家事は瞑想時間になるよ」とか、あの手この手で「夫が家事に前向きな気持ち」になれるよう働きかけてきたのです。
いままで、その不満は夫に「やりたくない家事をやらせている」という後ろめたさからきていると思っていたのですが、この会話でそれだけじゃなかったと気付きました。


私自身は、家事が結構好きで(もちろん面倒だと思う日もたくさんありますが!!)、「洗濯物は自分の汚れが落ちて気持ちもスッキリするー」とか、「洗い上がったものの仕分けはパズルみたいで楽しい★」とか、無意識のうちに「家事ちゃん」を人間扱いして大切にしていたんだと思います。
だから手間や時間が増えて大変になる事が夫より少なかった。
でも、「家事ちゃん」を「単なるタスク」扱いしていた夫に対しては、「家事ちゃん」も反抗的で手間や作業時間を増やして嫌がっていたんじゃないかなー、と。
そして、私は「自分の友達である家事ちゃん」が「夫にタスク扱いされて人間扱いしてもらえていない事」が不満だったんです。 


夫:「なにそれ、すごい!!そんなこと考えてやってたの。おもしろい考えだ!僕もやってみよー」

こんなメルヘンな考え方に感動してくれて、取り入れようとしてくれる夫、すごい!!笑
いやぁ、本当にこんな私に付き合って、喜んで巻き込まれてくれる夫はありがたい存在です。

ちなみにこれ、やっぱりできる時とできない時があるんですが、なるべく人間扱いしてあげる事が大切なのかなーと思ってます。
単なる私の思い込みかも知れませんが、本当に時間が増えたり、同じ行為でも質があがっている気がして楽しいです。
こんなメルヘン思考、興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、是非お試しくださいませ◎
 

(ちなみにこの発想の元になった対人関係に関しての話は、この本に詳しく書いてあるので、ご興味があるかたはどうぞー)
自分の小さな「箱」から脱出する方法
アービンジャー インスティチュート
大和書房