石島小夏のカラフルノート

カラフルノートで“思考”を可視化して、自分と向き合う&相手に伝える…!

正直妊娠なめてました。(前編)

結婚3年目、「そろそろこどもが欲しいな〜」と思ったときの私、正直妊娠なめていました。

SNSに流れてくる友人達のマタニティライフや妊娠中の友人達と遊んだりするときの幸せそうな姿に、「妊娠生活はおだやかで幸せな日々」と夢を見ていたのです。

妊娠検査薬で陽性が出たら、「おめでたい!!」、後はつわりさえ乗り切れば少しずつお腹が大きくなっていくのを楽しみながら新しい命を育む素敵な時間。陣痛は想像を絶するらしいけど、そこさえ終われば、かわいい赤ちゃんこんにちは〜◎みたいな。
 

我ながら夢見る乙女過ぎて笑えます。。。

実際は妊娠初期の流産の確率は10%くらいあって、つまりは10人に一人は流産を経験しているんです。妊娠してから周りの友人達にも流産経験者がたくさんいることを知りました。

そりゃ、流産したなんて滅多に人に言わないですもんね。

他にも妊娠中は大変な事がたくさんあって、妊娠した身になっていろんな人と話していると各々辛い時期があったりしています。
ただ、それを外には出さないだけ。
妊娠に限らずSNSには人生の幸せな瞬間を載せますもんね。そして、友人達と遊びに行くのは体調が良い時。
常に体調がいいわけではなくて、自分のエネルギーをその瞬間に使っている。
もしかしたら、大きなお腹で飲み会に参加してくれていた友人は、家に帰ったらぐったりしていたのかも知れない。

大変な事を表に出さないと、私みたいな夢見る乙女が増殖してしまうかもしれないので(笑)、大変だった私の妊娠生活を振り返ってみたいと思います。

私の場合は妊娠発覚のときからお腹が痛くて、心拍確認ができた日に出血も同時に発覚し、数日仕事を休む事に。

その後も、気持ち悪くてお腹が痛くて、しかも流産するんじゃないか心配だわ、、、、で、フラフラと仕事へ行く日々。

当時、職場のメンバーは二児の父と二児の母、そして前年つわりのひどかった同僚と働いた経験を持つ男性2人。
ものすごく理解のある幸せな環境で働かせて頂いていました。
私の顔色が悪いと本人より先に気付いて、「今日は帰ったら」と提案してくださったり、「少し横になってきたら」と言ってくださったり、初めての妊娠でどこまで頑張っていいのかもわからず、フラフラしている私を優しく導いてくださいました。
だからこそ、余計に働いているのが辛かった。

私の妊娠初期の症状は、吐くほどのつわりではなく、でも気持ち悪い、微熱がずっと続いていてだるい、そして時々、お腹が痛くなる。
頭に浮かぶのは「とにかく横になりたい!あたたかい布団の中でじっとしていたい。」ということ。
こんなにみなさまに守って頂きながら仕事をしているのに「早く帰って布団に入りたい」と思ってしまう事がしばしば。
妊娠の症状は人それぞれということは頭ではわかっているのですが、「世の働くお母さん達はみんなこんな状態で働いてこども産んでいるんだ、私も頑張らないと」となぜか勝手にプレッシャーを感じてしまって余計に自分を追い込んで辛くなっていました。

結局、安定期に入ると言われる妊娠4ヶ月頃に「切迫流産」と診断されて、その後は2ヶ月、望み通り?ひたすらあったかい布団に横たわる日々。これがまた、しんどい。
季節は2月。寒くて曇り空の中、「流産するかもしれない」という不安を感じつつ、 都会の狭いマンションの中に引きこもり、会話をする相手は夜遅く帰ってくる夫と、産婦人科の先生だけ。

安定期になったら妊娠を周りの人に報告しようと思っていたのに、「切迫流産」という流産なりかけ状態では人にも言いにくい。
「出産後は時間が取れないだろうからゆっくり本でも読もう」と思ったものの読書をすると、目が疲れて頭痛&吐き気に襲われる。。。

でも良かった事があります。
しんどそうな私を見て、夫が年末年始、家事を「全て」引き受けてくれたのです。
結婚してから2年間で夫にできない家事はなくなっていたのですが、「1週間単位で連続して全ての家事をこなす」という事は彼に取って初めての経験。
食材も日用品も補充しないとなくなるし、洗濯物もたまっていくし、「家事ってエンドレスなんだね。。。」と当時の夫はこぼしていました。
でも、休みの日に家事を回す訓練ができた事で、その後の切迫流産期は働きながら家事を担ってくれ、職場復帰後は私のお弁当まで作ってくれていました。

「なんにもできなくて申し訳ない・・・」と嘆く私に夫がかけてくれた言葉が忘れられません。
「なんにもしてなくないよ!!赤ちゃんをお腹で育ててくれてるんだから。僕の作ったごはんで赤ちゃん大きくなるんだよ。」
切迫流産中は家に引きこもってしんどい2  ヶ月間でしたが、夫の愛情を感じた2ヶ月間でもありました。

結局、2ヶ月休職した後はお医者さんのすすめもあり、半日勤務から復職させて頂き、当時はシフト勤務だったので有給も織り交ぜて2日出勤したら、1日休みという贅沢な働き方をさせて頂いていました。
休みの日は整体に行き、晴れていたら散歩に行って、あとは布団に横たわって英気を養い、フラフラと翌日出勤する状態、ひどいと早退。 
調子がいい日と悪い日があって、調子がいい日は元気に働けるけど、悪い日はやっぱり横になりたい。 
結局、予定より早めに産休を取らせて頂く事にしました。

この時は、出産後働ける自信ももう無くて、仕事を続けるべきか本当に悩みました。
でも、「帰ってきてくださいね」と言ってくださる職場のみなさまの優しさのお陰で「出産後も働ける身体が欲しい!!」と産前産後の体力作りに火がついたのです。
しんどすぎた数ヶ月のお陰で追い込まれたのは結果として良かったです。

長くなってしまったので、産休中のお話は後編で◎