妊娠中のリスクと覚悟とあとは運!!
出産直後の娘ちゃん。
2年ちょっと前はこんなに小さかったんだなぁ。
私の手をぎゅっと握ってくれて、それが反射だとしても嬉しかったです♪
さて、大学生に出産体験をお話する機会を頂き、久しぶりに妊娠・出産の頃のことについて思いを馳せています。
2年間、毎日があっという間で怒涛のごとく過ぎていくのに2年前のことはとーっても昔のように感じます、不思議!!
今となっては娘ちゃんの居ない生活なんて考えられません!!
日本は世界で一番、安全に出産できる国だと言われています。
最近読んだ本でも、妊産婦死亡率は限りなく0に近いので安心してくださいという記述がありました。
でも、0に近いだけで0ではない。
年間100万人程の出産で40人くらい命を落としているそうです。
だいたい2万5千人に1人くらい。
あまりイメージできなかったので身近な数字に置き換えてみると自分の出身大学の学生数が2万8千人、出身地である益子町の人口が2万3千人。
大学に1人、町で1人って考えるとその人が知り合いである可能性も低いし、自分自身である可能性も低いけど、でも知り合いだったり、自分だったとしてもおかしくないくらいの確率なのかなぁ。
ちなみに東京23区では、その後の生活がしんどくて自殺する人の数は出産が原因で命を落としている人の数の2倍ほどだそうです。
私は切迫流産で安静を強いられていた時に、「胎盤が下の方についている」と言われてうっかり前置胎盤という言葉を調べてしまい、母子共に危険な状態になる可能性があるという記述を見つけて初めて死の可能性を意識しました。
幸い、胎盤の位置が正常戻り安静も解除され無事に産まれてきたんですけどね。
なんか妊娠・出産って妊娠検査薬が陽性で「やったー!!」ってウキウキしたままお腹が大きくなるのを眺めてしんどいのは陣痛くらいなのかな?ってイメージを持っていましたが、めっちゃ妊娠舐めてましたね、私。。。苦笑
蓋を開けてみたら流産の可能性は8〜15%もあるらしく、10人1人くらい流産するってことかーい!と、ドキドキ><。
流産の9割は12週までだし、安定期にはつわりも落ち着いて幸せ妊婦(お花畑なイメージ♪笑)になれるかなーと思ったらインフルエンザにかかるわ、出血するわ、挙句に切迫流産になるわ。。。で、なんだかんだ私はずっと不安定な妊婦でした。
でも、自宅安静中に自分が死ぬことまで想像して、「あとは運だ!!」って覚悟できたのはその後の妊娠生活を前向きに過ごす原動力になりました。
たまたま死産になった方のエッセイ漫画を読んで、こどもが死産になる可能性も1%くらいあって、100人に1人ってことは「起こりうることなんだー。もうあとはこの子の運次第なんだなー」ってやっぱり運任せな結論に至ります。
そして、自宅安静が解除されて友人たちに妊娠中である事、切迫流産になった事などを伝えてみると、出てくる、出てくる経験談!!笑
流産経験があってもその後、無事に出産をした友人たちも何人もいたし、切迫流産や切迫早産で自宅安静になってもその後、無事に出産した友人たちも何人もいました。
出産体験も超安産だった友人もいれば40時間以上かかった友人、緊急帝王切開になった友人、陣痛促進剤を使って出産した友人、吸引分娩をした友人など様々。
そんな話を聞いているうちに、「あーもう、なるようになるしかない!!」と吹っ切れました。
できれば陣痛40時間とか帝王切開とか陣痛促進剤は避けたいけど、でも無事に産まれてくるならなんだっていいや!って思えた。
安静中に自分に体力が無いことを自覚して、最後の2か月はほぼ毎日バランスボールエクササイズ&ウォーキングをして、夜にはストレッチ&マッサージしてこの10年かんで一番運動したんじゃないかってくらい身体を鍛えたのも思考を前向きにしてくれました♪
実は、出産ちょうど1か月後くらいにNHKのあさイチという番組でお産トラウマなるものが紹介されていました。
自分の思い描いていた理想のお産ができずに、お産自体がしんどかったり、周囲のサポートが希薄だったりしてトラウマになってしまう女性たち。
私は、大変なお産話を聞く機会に幸いにも恵まれ、産後はしんどいから一人では乗り切れない!!って話をたくさん聞いて夫や周りの人たちと準備をすることができたけど、そういった機会に恵まれるかどうか、紙一重の違いでもしかしたら同じように出産をトラウマのように感じてしまったのかもしれないな〜とテレビを眺めながら思いました。
産後の生活もそうですが、「幸せなイメージ」ばっかり持っているとそのギャップに苦しむことになってしまう。
悲観的になる必要は無いと思うんですが、「大変なこともある」と覚悟している方が不測の事態をどーにか受け入れられるんじゃ無いかなぁ。
うん、でも本当に不測の事態になったら本人も周りの人も受け入れられないものなのかも知れないんですけどね。
こうやって書いてみると、夫と娘のいる日々の生活はやっぱり幸運なものだと気づきます。
親も子も生きている限り、生き抜いていきたい!!