石島小夏のカラフルノート

カラフルノートで“思考”を可視化して、自分と向き合う&相手に伝える…!

産後ドゥーラ養成講座2日目レポート①北米の家庭支援に学ぶ支援者のあり方

f:id:ohuchigoto:20161107132659j:plain

娘ちゃん2歳2か月。
 
おかぁさん おむかえに きたよー
むすめおねぇさん 「まっててくれて ありがとう」は?
 
最近は、娘ちゃんに「ありがとう は?」とか、「どういたしまして、は?」と正されます(笑)
そして、「おねぇさん」に憧れているので、自分のことを「おねぇさん」と呼んでもらおうとしています。
保育園でお兄さんやお姉さんと一緒に遊んで、たくさん刺激を貰っているようです♪
 
そんな娘ちゃんを夫くんに任せて、昨日は産後ドゥーラ養成講座2日目を受講してきました!
今回は、3人の先生から各2時間程の講義を受けました。
初日、同様ずーっと「聞き逃したくない!!」と思うお話ばかりで、眠くなることもなく、集中してお話をお伺いすることができました。
座学でしっかり勉強するのは、大学以来ですが、大人になってからの勉強って楽しいんですね♪♪
そんなこんなで、2日目のレポートも長くなりそうなので(笑)、4UrSMILE代表/家庭支援協会の鈴木佳奈子先生の「北米の家庭支援に学ぶ支援者のあり方」という講義を今日は振り返ろうと思います◎
 
産後ドゥーラは産後の「家族」を「支援」する者となります。
欧米では「子育て支援」は「家庭支援family support」の中の一つとして捉えられている。
そこで、鈴木先生の講義では「家族」に関して体系的に捉えた後に、「支援者」と「被支援者」の関係と支援者に求められるアプローチを学び、最後に自分自身の価値観を客観的に分析し、また、自身の行動(実践)を振り返る術を得ていく。
と、一文で書きましたが、2時間の中に鈴木先生が今まで培われた多くの学術的学び、支援を実践する中での学びが詰まっていて、実践者としての実感のこもったお話に本当に惹き込まれてしまいました。
 
講義の作りも一つの講義の中で終えるのでなく、ワークシート(テキスト)を利用して今後も継続的に学んでいけるよう仕組み作りがなされていて、私たちのこれからの活動までしっかり見据えて作れられた講座でした。
ワークシート(テキスト)はこれから先、何度も読み返してワークを行い、自分と向き合うために活用していく予感♪
また、途中にワークなども挟んでくださったお陰で、とても楽しく、わかりやすく学ぶことができました。
と、ついつい「講座の構成」が気になってしまう私(笑)
 
 
鈴木先生がおしゃっていた下記の言葉はとっても印象的でした。
 
「「産後ドゥーラを頼む」ということはとても勇気のある行為なんですよ。
産後のセンシティブな状態の中に他人を入れるって簡単にできることじゃない。
相手には必ず色々な事情や背景があります。
新生児の家庭に入ることは、その家族と夫婦それぞれが育った家族の少なくとも三つの家族との関わりを同時に持つことなんです。」
 
産後に限らず、「家族がしんどい時に他人を入れる」というのはとても勇気のある行動なんですね。
もし、自分がそこに受け入れて貰えたら、まず「家に入れてくれるという決断をしたこと」に敬意を払うことを忘れないようにしたいです。
 
 
それから講義の中で「常に省察的な問いかけを自分にしていくこと」の大切さをずっと説いてくださっていました。
省察的ってあまり馴染みのない言葉だったのですが、辞書を引いたら「自ら省みて考えること」とありました。
 
えぇ、私の得意過ぎるやつですね。
このブログを読んでくださっている方々は、「いやー、色々と難しく考えすぎでしょ」って思ってらっしゃる方もたぶんいらっしゃると思います。
これは私のコンプレックスでもあり、「考え過ぎて頭でっかちになってしまう自分」、「その場をついつい客観視してしまう自分」を「「今」を思いっきり楽しめていないのでは。。。」とか「当事者意識が足りない。その場に馴染めていないのでは。。。」とか、自分の短所として捉えてしまうこともしばしばあったんです><。
 
でも、「支援者」という立場になった時、この癖を活かすことができるのかも知れない!!と、肯定的に捉えることができました。
ただ、講義の中で「自分が得意だと思っているものほど注意が必要」というお話もあったので、注意をしながら「省察的な自分を上手に使いこなす力」を、実践を通して養っていきたいと感じました。
 
 
そして、私がモヤモヤと考えていて、「あと少しで何か掴めそうな気がする!!」と感じていたものの一つの解を与えてくださったのが、「Power With(添える力) と Power Over(及ぼす力)」のお話でした。
自分自身が目指したいPowerの使い方が、やっと見つかった気がします。
 
どうしても支援者と被支援者の間には「支援者」というだけで、構造上一定のPowerを持ってしまう。
私個人的には、自分が意識していなくてもPowerを持ってしまう事が多く、でも人に「指示」したり、「教える」ことをしたりする立場に立つのがどうも苦手だったんです。
Top downの考え方やエキスパートという立場になると、どうも落ち着かない。。。
 
でも、言葉が力を持っていたり、自分がやっていることが意図せず人に影響を与えてしまったりして、そういう自分の持つPowerがBottom upの考え方や自分の思い描くあったかい空気感の邪魔をしてしまう事があって、結構しんどかったんです。
ありがたいことに、私の持つPowerを「Top downで使ってみようよ」というお誘いを受ける事もあったりして、Bottom upの考え方でやっていきたいというのは甘いのかな。。。いや、でも何か方法はあるはず。。。」とモヤモヤすることもあったのです。
でも、今回の講義をお伺いしていて、単に私がPowerの使い方を学んでいなかっただけで、「自分のPowerを使ってもその場の雰囲気を壊さずに、Bottom upでやっていく道はあるんだな」と確信する事ができました。
 
PowerにはPower Over(及ぼす力)だけじゃなく、Power With(添える力)がある。
自分のPowerをPower Over(及ぼす力)にしてしまわないように、Power With(添える力)として活かしてく練習をこれからしていけばいんですね、きっと◎
いや、多分ちょっとずつそういう方向に歩み出していたんですが、やっぱり「言葉で体系的に説明される」と自分の中の漠然としていたものが形になって見えてきますね。
 
 
あ、そうか。
ドゥーラ養成講座の先生方はみなさん実践家」だから講義が楽しくて引込まれるのかもしれないなぁ。
いまの私には学術的専門家より実践家の言葉の方が心に響くようです。