石島小夏のカラフルノート

カラフルノートで“思考”を可視化して、自分と向き合う&相手に伝える…!

「有償」の仕事と「無償」の仕事

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世の中にはお金を頂く「有償の仕事」とお金を頂かない「無償の仕事」がある。

 

でも、有償って何だろう?

無償って何だろう?

 

そんなことを、時々、考える。

 

先日もこんなニュースを拝見して、モヤモヤ…。

 

yomidr.yomiuri.co.jp

 

いのちの電話」の相談員が無報酬だという事に驚きました…。

こんな責任の重い仕事をみなさん、ボランティアでやっていらっしゃるということに感動した。

 

一方で、有償じゃないと続けられないのかも知れないなぁ、と感じる自分もいた。

でも、相談してくる方々からお金は取れないし、働く人の報酬を生み出すには寄付か税金を使うしかないのかも知れない。

こうやって困っている人を支える有償のサービスを作るのは難しい。

 

 

 

病児保育のフローレンスさんは有名だけど、やっぱり「高い!!」という声は聞く。

今、学んでいる産後ドゥーラだって、使う人からは、やっぱり「高い!!」と思われているんだと思う。

育児や家事や相談といった普段、無償で受けている、あるいは自分が無償で提供しているサービスにお金を払うのは抵抗がある。

 

 

自分が家事代行やベビーシッターを頼むときにも葛藤した。

それでも、「育児や家事や相談といったサービスを作っている人たちを応援したい!尊重したい!」という気持ちもあって、そこにお金を払うことにした。

「お金で解決する!」というよりも「そう言った仕事を増やすための投資をする!」。

そう思うことで、自分の中の抵抗感を減らしていった。

それは、私の中で一つの「答え」でもある。

 

 

でもねー、子育てをしていると無償で楽しそうに働いてくださっている方(女性が多い)に出会う機会も多いのですよ。

読み聞かせの会をされたり、自主保育で「森のようちえん」のようなことを企画していらっしゃったり、子育てMAPのようなものを作っていらっしゃったり!!

そして、それがとっても楽しそう♪

 

子育てイベント(クリスマス会とか、お話会とか、ベビーマッサージとか、親子ヨガとか)も無料のものが多い。

ファミリーサポートやシルバー人材サービスなど、半分ボランティアのような価格のものもある。

 

 

無償で受けられるサービスが世の中にたくさんあると、有償のサービスは広がりにくい。

そこで生計を立てようとする人たちは苦しくなる。

 

じゃぁ、それを全部有償にするべきか?

そうしてしまうと、今度は無償で楽しく働いている人に責任が生まれて苦しくなるのかも知れない。

 

 

「女性活躍社会、1億総活躍社会を目指そう!!」って言うけれど、この「活躍」は「有償の仕事をして活躍しよう!」という意味ですよね。

みんなが有償の仕事をし始めたら、今まで女性(もちろん男性も!)や学生や退職後の方々が担ってきた無償の仕事は誰が担うんだろう?

働いてお金を稼いで、無償の仕事もして!!って国民全員に求めるのは酷じゃないかなぁ…。

プロボノとかする方、本当にすごいと思う。)

 

 

もっと無償の仕事が大切にされてもいいのになぁ

一方で、「有償の仕事がしたい」と感じる自分がいるのも素直な気持ちだったりする。

なんとなく、「有償の仕事をしていないと後ろめたい」とか「有償の仕事をしていないと社会から認められない」って気持ちが自分の中にあるのかなぁ…。

 

 

「娘を保育園に預けている以上、有償の仕事をしないといけない」という物理的?な制約もありますしね。

でも、社会の制度に合わせて無理に仕事をするのも癪なんだよなぁ…

 

 

ボランティアではなく有償の仕事を増やしていく。

消費者は有償のサービスに心地よくお金を支払う文化を作っていく。

もしくは、人々が寄付をして無償の仕事を支えていく。

 

 

それは一つの答えで、私もその流れは応援している。

でも、きっとそれだけじゃない答えもあって、別の答えを選ぶ人たちもいるから社会の層は厚くなっていく。

 

 

さて、自分はどこに向かっていくんだろう?

自分の中の答えは出ないので、有償の仕事も無償の仕事も、自分が楽に楽しくできる方を選んでいこうかなぁ。