少女漫画の深さ
娘ちゃん2歳4ヶ月。
だでぃ ぎゅー!!
ちゅー は だめだよー
ぎゅー だけね〜
ちゅー しても いいよ〜
(チューしてくれて)ありがとう!
すっかり、夫くんを手の上で転がしております。
すごい技だなー笑
年末、とーっても久しぶりに「こどものおもちゃ」を読みました。
こどものおもちゃ 1 (りぼんマスコットコミックスDIGITAL)
- 作者: 小花美穂
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/05/14
- メディア: Kindle版
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「こどちゃ」の連載期間は1994年〜1998年、私は小学4年生〜中学2年生で「りぼん」を夢中になって読んでいた頃。
当時の私にとって「こどちゃ」の世界は身近なものではなく「漫画の世界」だった。
14歳で母となり、こどもを置き去りにすること
産みの親と育ての親が違うこと
親が離婚すること
自分を産んだ時に母が命を落とすこと
些細なことで自殺未遂を図ってしまうこと
大人になるに従って、漫画の中ではなく身の回りでもこう言ったことが起きて、とっても「現実的な漫画」だったんだなぁ、って気付きました。
そう、少女漫画は「現実的」だと思う。
「こどちゃ」に限らず、家庭内のできごとでトラウマを抱える主人公の心理描写はすごくよく出てくる。
「親子の葛藤」は大きなテーマになることが多くある。
小学生だって、中学生だって、そこに「共感」して読んでいたりする。
「こどちゃ」は「こどもだって、一人の人間だ!!馬鹿にすんなよ!!」というメッセージが強く込められた漫画だったと思う。
小・中学生の(ちょっとヒネクレていた)私は、「全くその通りだ!!」と共感した。
こどもだって、大人の事情を「ちゃんと説明」してくれればわかるし、「きちんと聞きたい」と思っているのだ。
私の子育ての原点は、ここにあるんじゃないかなぁ。
「こどもだって一人の人間だ!!」
そう感じた小・中学生の頃の私の気持ちを忘れたくない。
だから、娘ちゃんをちゃんと「一人の人間」として認めたい。
そして、「こどちゃ」で人は弱い、ということも学んだ。
「逃げ場」があることは強い、ということも。
人と人は依存するのでなく、自立して、でも弱っている時に補い合う。
そうやって「生きていく」んだということを知った。
私のパートナーシップの原点もここにあるのかも知れない。
すごいなぁ…少女漫画!!笑
そりゃ、こんなん読んで育ったら「現実的に見通す力」とか「共感力」とか自然と育まれていくんじゃないかなぁ。
意識していなくても、刷り込まれていく気がする。
一方、少年漫画では、孫悟空は「地球を守る」ために戦いまくっている。
で、子どもを戦いに連れ出した挙句、自分は死んじゃうとか…どんだけメチャクチャやねん!!笑
いや、「ドラゴンボール」も大好きでしたけどね◎
自己鍛錬に関しては少年漫画の方が極めている感じがします。
でも、少年漫画は弱いと負けちゃうの。
「弱さ」は切り捨てられてしまう。
クリリンは戦いに混ぜて貰えなくなってしまった。
(あれは、あれで家庭を築いて幸せな生き方だと思うけど。
あ、ミスターサタンの「弱いけど強い」様とかも描かれていたけど!!)
女性の方が「メンタル弱い」とか言われながらも平均寿命が長くて、自殺者も男性よりも少ないのは、「弱さ」を受け入れる練習をしているかも知れないですね。
「弱くてもいいんだよ」(でも、最後に立ち直るのは自分の力だけど)って言ってくれる漫画、たくさんありました。
「こどちゃ」にしても「逃げ恥」にしても、一見暗くなりそうな社会問題をコメディタッチで希望を忘れないように描いてくれているから、素敵です。
少年漫画にも少女漫画にもいいところはたくさんある!!
娘ちゃんが漫画にハマったら、「どっちも読んでみたらー」と、言ってあげたいなぁ。
いい歳こいて漫画を読みふける私を、
「漫画は妻ちゃんの人間に対して思考する時間なんだねー」
と、受け止めてくれる夫くんに感謝◎