石島小夏のカラフルノート

カラフルノートで“思考”を可視化して、自分と向き合う&相手に伝える…!

父母子同室のすすめ!!

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出産を病院に丸投げしない工夫をしたい

 

ちょっと前の記事ですが、友人がシェアしていた悲しい記事を読んで、いろいろ考え込んでしまいました…。 

病院にお世話を丸投げして、病院の負荷を増やすことで、病院を追い詰めてしまうこともあるのかも知れないな〜とか、色々ともやもや…!!

出産する側としては、父母子(もしくは祖母母子、友母子とか!)同室をして、「自分と我が子の身を守る」という選択もひとつのなのかも知れません。

 

 

毎日新聞「母と乳」より一部抜粋。

 

やっと寝られる。そう思いながら眠りについたのもつかの間、助産師の声に起こされた。「お母さん、おっぱいください」。2015年3月。東京都の女性会社員(32)が帝王切開で長男を出産した翌日で、まだ午前4時台だった。2時間おきの授乳を続け、意識はもうろうとしていた。

 呼びかけになんとか目を開けた。両脚は血栓防止の装置で固定され、片腕は点滴の針が刺さったまま。手術の傷も痛かった。体の向きを変えることさえできない中、助産師が長男を連れてきて胸の上でうつぶせにした。乳首に口をあてがい、去っていった。

 不安定な体勢に「危ないのでは」と思ったが、意識が遠のいた。我に返った時、長男は左脇にずり落ちていた。静か過ぎる−−。何とか手を伸ばしてナースコールをした。

 長男は小児専門病院に搬送された。窒息状態だったとみられ、呼吸も心拍も止まっていた。


ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20160416/ddm/013/100/006000c#csidxdd32a08a318b8efa7fadb256f1f2798 
Copyright 毎日新聞 

 

このニュースの事故は確かに病院が防げるものだったように感じます。

WHOが推奨する母乳育児10か条は産後ドゥーラでも学んだとても大切な指針。

でもね、それで母子を不幸にしたら本末転倒です。

 

帝王切開は身体のダメージが大きくて休みたい時もある。

母乳育児はあくまで、母の状態を見てするもの。

母が授乳だけに集中できるように周囲のケアがあって成立するもの。

「母乳育児だけ」を盲目的に指導するなんて、基礎がなっていない土台のない場所にいきなり家を建てようとするようなもの…。

 

 

でも、病院だけが悪いわけでもないのかも知れないなあ…とも思うのです。

私は接客販売業でシフト勤務をしていましたが、定休日がある店舗、20時閉店の店舗、21時閉店の店舗、様々なお店を経験して感じた事があります。

週に1日や毎日1時間といった小さな差でも働いている人間の負荷が全然違う、という事。

 

まず、シフトを埋めるのに必要な人数が違う(が、多くの場合は人手不足で営業時間が長いほど負担は大きくなる)。

そして、定休日があれば、必然的にメンバーが共に働いている時間が長くなり、情報共有にかかる時間は減ります。

定休日が無くて、営業時間が長い店舗だと、情報共有にかかる時間が長くなる、もしくは情報共有ができずにミスが起きたりする。

 

 

365日24時間体制のシフト勤務、しかも命を預かる職場でミスを起こさないというプレッシャーの元、働くのはどれだけ大変な事なんだろう…と、想像もできません。

ミスを減らすために、仕組みを強化した結果、マニュアル的な行動を選んでしまうのかも知れない。

無理なシフトに応じて、ご自身の気持ちに余裕が無くなってしまうのかも知れない。

志高く看護師や助産師のお仕事をされている方々でも、無理が続くと視野が狭くなってしまうのかも知れない。

 

病院だけを責めることは出来ないのかも…と、考えた時に思い出したのが父母子同室。

私は単に「父子も産まれた時から共に過ごして欲しい」という強い意志を持って、父母子同室ができる病院を選びました。

そして、夫くんに仕事を休んでくれるように対話を重ねました。

 

当時は気付かなかったけど、夫くんは私と娘ちゃんの命を守ってくれていたんですね。

大袈裟かも知れないけど、出産で母が亡くなることも、子が亡くなることもあるのは事実。

「命を守るために仕事を休む」というのもひとつの選択なんじゃないかなぁ◎

 

身近に亡くなった方がいるから、発想が大袈裟になるだけですかね…

でも、私にとっては夫くんと共に娘ちゃんをこの世に迎い入れることは最優先!!だったのです。