パートナーシップ講座for産後ドゥーラ
神楽坂石島亭♪
本日の催しは「パートナーシップ講座for産後ドゥーラ」!!
産後ドゥーラ同期にご依頼を受けて、ワークショップではなく『講座』に初挑戦…☆
前半1時間は私のパートナーシップ研究まとめをお話させて頂き、産後ドゥーラとして気をつける点3つをお伝えしました。
お試しドゥーラ&私が今まで出会ってきた産後のご夫婦たち、パートナーシップへのご相談、ワークショップなどを通して、私が第三者として気をつけている点は以下の3点です。
①無理に解決しようとしない
②自分の理想を押し付けない
→女性にとって都合の良い男性を作ろうとしない
③夫にも妻にも寄り添う
①無理に解決しようとしない
これはパートナーシップに限らず、個人セッションの時もそうなのですが、こちらが「解決しよう」とすることは「相手を変えよう=思い通りに動かそう」とすることに繋がります。
また、「こうしたらいいですよ」と情報提供することが、相手を責めることになる場合もある。
もちろん、助言を求められたときに“本人の中にある答え”を口にしたり、自分の経験をお話することはあります。
ただ、「解決」はあくまで当事者がするもの。
私たちにできることは、「耳を傾ける」こと。
「全力で話を聞いてくれる人」という存在があるだけで、背中を押されることがあると思っています。
②自分の理想を押し付けない
→女性にとって都合の良い男性を作ろうとしない
恥ずかしながら、私の中にも潜んでいるのですが、「家事も育児も男性も共に楽しむべき♪」など、自分の中に理想がある場合は要注意です。
必ずしも自分の理想が、多くの人の理想と一致する訳ではありません。
また、同じ女性の立場から、男性の気持ちや状況を無視して女性にとって都合の良い男性を作ろうとしてしまいがち。
(その逆で男性にとって都合の良い女性を作ろうとしてしまう場合もあると思います。)
特に、自分がパートナーと上手くいっていない場合は要注意!!
自分の二の舞にならないようにと、あれこれ世話を焼きたくなってしまいますが、それは自分の家でやりましょう(笑)
自分の課題はきちんと、ご自身のパートナーと解決していきたいものです。
なーんて、偉そうなこと言ってますが、私もたくさん人に自分の問題を解決させようとしてしまった過去があります…。
せっかく失敗した人がいるので、どうぞ私の二の舞にならないようにお気をつけくださいませ◎
私は自分で失敗しなきゃ学ばないタイプなのですが、私と同じタイプの方は、仕方ないので失敗しましょう…!
どんなに練習してもコミュニケーションは生ものなので何が起きるかわかりませんしね。
③夫にも妻にも寄り添う
パートナーシップにおいて、第三者が入るときはどちらかに肩入れせずに、両者に寄り添う必要があると感じています。
もちろん、目の前の人から夫(もしくは妻) の愚痴を聞くこともあると思います。
でも、絶対に一緒に相手の批判をしないこと!!
間違っても相手を裁こう(judge)としてはいけません。
これも、ついうっかり「それは酷い!!」って言いたくなってしまうんですけどね。
それは自分の気持ちとして浮かんでくるのは、自然な感情として受け止めていいと思います。
やっぱり人間なので、好き嫌いもありますしね。
でも、そういう気持ちは飲み込んで、(うっかり「うちの夫も〜」と便乗したくなったら、それは家に帰って直接、自分のパートナーに言いましょう!笑)愚痴の中に隠れた「いま、辛い!しんどい!!」という“気持ちだけ”を受け止める。
なぜなら相手を責めても幸せになれないから。
愚痴りたくなるくらい、負荷が高い状態ならそれはどんどん吐き出して欲しいと思います。
話したら、スッキリしますしね。
でも、この愚痴に第三者が乗っかってしまうと「相手を責める姿勢」が生まれたり、強まったりしてしまいます。
ところが、人間は「人を責めること」が嫌いな生き物なのです。
だから、相手を責めると自分の中に自己嫌悪の気持ちがむくむく!!と出てくる。
結果として、自分も幸せになれないのです…悲しい(>_<)。
当事者としては愚痴ってスッキリすることもあるし、吐き出すものは吐き出してぷしゅー!!っと忘れてしまえばいい。
そこを支える第三者は、吐き出して頂いたものを受け止めて、でも相手を責めない姿勢を背中でお伝えする(口に出さなくていいと思っています)ことが大切だと私は考えています。
といったようなお話を例を出しながらお話させて頂いた後は、ケーススタディ!!
後半1時間は「産後ドゥーラ」役と「お母さん」役にわかれて3つのケースをロールプレイして頂きました。
同じような講座が産後ドゥーラ養成講座でもあったのですが、「パートナーシップにフォーカスしたものをやって欲しい」と依頼され必死で作った3ケース。
今までお話をお伺いさせて頂いた家庭をベースに、限りなくノンフィクションに近いフィクションを執筆してみました。
(実際に見聞きした現実から拝借した部分が一番、「こんなことあるのー??」と衝撃を与えておりました…事実は小説よりも奇なり!!)
みなさん、真剣に読み込んで頂きありがとうございました。
この後のロールプレイは、講師の出る幕なし!!
唯一、私がした工夫は例題に「離婚を決意したご家庭」を入れたことくらいかなぁ。
パートナーシップというと、夫婦が協力していくべき!という方向に行きがち。
もちろん、それも一つの解だとは思いますが、どーしても相性の合わないお相手がいることも事実。
そういった事例に対して「寄りを戻す」方向に持っていくことは、①無理に解決しようとしていることであり、②自分の理想を押し付けていることでもあると思うのです。
だから、最後に「別れる」という選択を無理に否定しようとしなくてもいいんですよーという例を入れてみました。(肯定もしなくていいと思いますが…。)
もちろん、離婚話は産後ドゥーラの領域ではなく、専門家へ繋ぐのがドゥーラのお仕事。
例題に入れるには極端なお話なので、悩んだんですけど、パートナーシップ講座では避けて通れない部分かな〜と感じたので入れてみました。
最後に、2時間講座の間、娘ちゃん及び参加者のお子さんたちを託児してくれていた夫くんに感謝!!
いつもありがとう(^^)
私たちの11年に渡る研究が日の目を見たよー笑