石島小夏のカラフルノート

カラフルノートで“思考”を可視化して、自分と向き合う&相手に伝える…!

「用の美」とパートナーシップ

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久しぶりに雑誌を買いました。

 WIRED 「Making Things ものづくりの未来」。

 

 

私は人が作り出す「もの」や「サービス」がとても好き。

そこに込められた人の想いや、手垢のようなものに触れると、うぐーっと唸ってしまう。

それが手仕事であっても、金融商品であっても、ITサービスであっても、レストランでのおもてなしであっても、うぐーっと唸ってしまう。

 

その中でも特に、「日常使いできるもの」に心惹かれる。

それは、私が益子町で育った陶芸家の娘だからかも知れない。

 

芸術家ではなく市井の人が産み出す日用品の中の美しさ。

それを「用の美」と表現して、各地に広めた民藝運動

益子町には、濱田庄司さんによってその精神が深く刻まれている(らしい)。

(すみません、文献とか読んで詳しく調べたのは遠い昔のことなので記憶が曖昧。。。苦笑)

 

 

そんな地で育ったからか、「用の美」に触れると私の物欲が掻き立てられる(笑)

 

美しいだけでなく、使い勝手の良いもの。

お殿様や貴族が使うような繊細なものでなくて、多少手荒に使っても受け止めてくれるような、そんな懐の広いもの。

それは私が惹かれる人柄や生き様にも共通している。

 

 

で、私の感じる「用の美」は、パートナーシップによって育まれる。

そんな、考えが急に思い浮かびました!!

 

なんじゃそりゃ!

こじつけじゃねーか!

 

って、感じなのですが、割と本気です。

 

 

何かを「つくる」って、自分と向き合う作業だと思うのです。

自分向き合って、自然と向き合って、他者(社会)と向き合って、それぞれと対話して生み出していく。

それは自分と自分、自然、他者(社会)とのパートナーシップとも言える。

 

そこに、「用の美」を育むには、素材(自然)を活かして、最後は使い手の動きに委ねる。

「できあがったもの」を社会に出すとき、作り手と社会(他者)との対話が生まれる。

人の日常に入り込むには、より強いパートナシップを築いていく必要が出てくる。

 

 

 

多くのものと対話してパートナーシップを築いて生み出されたもの・サービス。

私はそこに、「用の美」を感じるのかも知れない。

 

 

そんなことを思ったのでした。