「用の美」とパートナーシップ
久しぶりに雑誌を買いました。
WIRED 「Making Things ものづくりの未来」。
WIRED(ワイアード)VOL.28/特集「Making Things ものづくりの未来」
- 作者: Condé Nast Japan (コンデナスト・ジャパン),WIRED編集部
- 出版社/メーカー: コンデナスト・ジャパン
- 発売日: 2017/06/08
- メディア: 雑誌
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私は人が作り出す「もの」や「サービス」がとても好き。
そこに込められた人の想いや、手垢のようなものに触れると、うぐーっと唸ってしまう。
それが手仕事であっても、金融商品であっても、ITサービスであっても、レストランでのおもてなしであっても、うぐーっと唸ってしまう。
その中でも特に、「日常使いできるもの」に心惹かれる。
それは、私が益子町で育った陶芸家の娘だからかも知れない。
芸術家ではなく市井の人が産み出す日用品の中の美しさ。
それを「用の美」と表現して、各地に広めた民藝運動。
益子町には、濱田庄司さんによってその精神が深く刻まれている(らしい)。
(すみません、文献とか読んで詳しく調べたのは遠い昔のことなので記憶が曖昧。。。苦笑)
そんな地で育ったからか、「用の美」に触れると私の物欲が掻き立てられる(笑)
美しいだけでなく、使い勝手の良いもの。
お殿様や貴族が使うような繊細なものでなくて、多少手荒に使っても受け止めてくれるような、そんな懐の広いもの。
それは私が惹かれる人柄や生き様にも共通している。
で、私の感じる「用の美」は、パートナーシップによって育まれる。
そんな、考えが急に思い浮かびました!!
なんじゃそりゃ!
こじつけじゃねーか!
って、感じなのですが、割と本気です。
何かを「つくる」って、自分と向き合う作業だと思うのです。
自分向き合って、自然と向き合って、他者(社会)と向き合って、それぞれと対話して生み出していく。
それは自分と自分、自然、他者(社会)とのパートナーシップとも言える。
そこに、「用の美」を育むには、素材(自然)を活かして、最後は使い手の動きに委ねる。
「できあがったもの」を社会に出すとき、作り手と社会(他者)との対話が生まれる。
人の日常に入り込むには、より強いパートナシップを築いていく必要が出てくる。
多くのものと対話してパートナーシップを築いて生み出されたもの・サービス。
私はそこに、「用の美」を感じるのかも知れない。
そんなことを思ったのでした。