「人の夢」の犠牲になっていいのか?
娘ちゃん2歳9ヶ月。
むすめちゃん はやく 3さいに なりたいのー
むすめちゃんは まだ 2さい なんだよー
Kちゃんは おたんじょうび で 3さい に なったんだよ。
あぁ、もうすぐ3歳になってしまうのね。
魔法の3年間、投資期間の効果はいかに??笑
あとは神のみぞ知るー!!
そして、効果がなくても良いのです。
100蒔いた種の1つくらい芽が出てくれたらラッキー☆
そこも含めて、投資だし、結果がわからないから面白い♪♪
まぁ、何かしら受け止めてくれたものはあるでしょー、とこっちは勝手に信じていますけどね。(それくらい、思わせて!!笑)
でも、その種を育むのは娘ちゃんだし、芽を出し伸びていくのも娘ちゃん。
やっぱり子育てではなく、子育ちだよなぁ。
さてさて、私の周りには自営業で事業をされている方がよくいらっしゃいます。
・会社を経営している方(ベンチャー、中小企業、NPO経営者など)
・地域で店舗を運営されている方(古物商、鍼灸師、飲食、コンビニなど)
・個人事業主として働いている方(講師、アーティスト、セラピストなど)
・ご自身の分野で独立開業された方(税理士、弁理士、医者など)
・他にも小さなビジネスを起こしている方
などなど。
考えてみれば私の父も自営業でした。
だからかなぁ?
そういう人によく出会うし、私もそうなってしまった(笑)
中には子育てと仕事を妻と共に両立させるために、「会社員ではなく独立して事業をする」という選択をされた男性もいます。
この1週間は、3人くらい「自営業の妻」のお話をお伺いする機会がありました。
で、ちょっと心配になってしまったことがあります。
夫を応援するあまり、自分を犠牲にしてしまってはいないかな??ということ。
それは夫への深い愛情。
大切な人が激務をしていたら、自分にできることをしてあげたいと思ってしまう。
夢を追い求めていたら、「今が頑張りどき!!」と応援したくなってしまう。
確かに、「ここぞ」というタイミングはありますよね。
これは「絶対に逃してはいけない!!」という勝負時。
私の夫はサラリーマンですが、それでも掴むべき時というものはあるように感じます。
だから、私もそういう時は、ちゃんと応援する。
期間限定、ワンオペ育児をする時もあります。
でも、あくまで期間限定なんです。
世の中には永遠に「攻め時!!」みたいな生き方をしている方もいらっしゃいますよね。
期間限定だったら頑張れるけど、「永遠に」は私にはちょっとしんどい。。。
(その生き方を受け止められる菩薩系の方もいらっしゃって、本当に憧れるんですが、どうも私には向いていないみたい。。。苦笑)
結婚当初、夫が激務で自分の家事負担が大きくなった時、爆発した過去があります。
あ、これは続かないな。。。って思った。
そして、「頑張れないな」って感じてしまう自分が、妻として欠陥商品のような気がしてたーくさん落ち込みました…><。
今思うと、「妻」や「女性」という型に囚われてしまっていたんですね。
でも、親世代の方々を見ていると無理を続けた末に、熟年離婚や熟年別居されている方々がちょこちょこいらっしゃるんです。
定年と同時に熟年離婚を計画している妻の話などを聞いていると、無理は続かないんだなーと、しみじみ感じることができました。
しかも、熟年離婚とか熟年別居の弊害を受けるこども(友人たち)側の話を聞いてると、「大変そうだなー」としか思えない。。。
親の不仲に散々振りまわされたこども時代を乗り越えて、やっと大人になったと思ったら「離婚だ!」「別居だ!」って、それをケアする役がこどもたちに回ってくるという。。。
なんで働き盛りで、自分も結婚して新しい家庭を築いていこうとしている時に、親の面倒を見なきゃいけないの??みたいな。
だって、身体は元気なんですよ!!
(個人的には親の身体がおそらく元気であろう後15年くらい?が、一番我が家に集中出来る時期だと考えております。お父さん、頑張ってー笑)
「妻とはこうあるべき!!」って無理して頑張って、結果が熟年離婚だったら本当にもうなんのために、一緒にいるのかわけわからん…!!
お金だけが理由なら、自分で稼ぐ方が気楽でいいわ〜とか思ってしまったのです。
冷たいですかね。。。すみません。。。
親の世代では「自分で稼ぐ」というのが難しかったかも知れない。
でも、今なら「自分で稼ぐ」を選択肢にできる。
それでも、結婚したのは、私が夫くんと楽しく幸せな人生を送りたい!!と思ったから。
折角、大好きな人と結婚したのに、無理して愛情が冷めていくなんて嫌だ!!
だから、そんなことを素直に夫くんに伝えました。
そして、夫くんの働き方(結婚当初は超激務)は夫くんの課題。
頼まれていないのに、夫くんの課題を解決しようと、家事育児を勝手に頑張って、挙句に、
「あなたのために、こんなに頑張っているのに!!」
っていう言葉を恩着せがましく叫ぶ妻にはなりたくなかった。
いや、嘘です。
そう叫んだかもしれない。。。
でも、そんな自分は嫌だった。
そんな時に読んだのがこちらの本。
ワーキングカップルの人生戦略 ― 2人が「最高のチーム」になる
- 作者: 小室淑恵,駒崎弘樹
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2015/09/18
- メディア: Kindle版
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この本の何が素晴らしいかって、社会起業家である駒崎さんが「経営者でもできる!! 」と、ご自身の家事・育児への関わり方を男性目線で伝えてくださっているところ。
おそらく「やりたいこと」、「やらなければならないこと」が超大量にあるであろう、しかもそれは「社会を変える」という大義名分まで持っていらっしゃる方。
そいう方でも積極的に家事・育児に関われるんだから、激務な夫くんにできないはずはない!!と、信じることができました。
「いや、経営者だから時間は自由になるでしょ。」
「駒崎さんだからできるんでしょ。」
夫くんも最初はそんなようなことを言っていた気がします。
でもね、「やってみなきゃわかんないじゃん!」、「だって、家族時間も仕事時間もギター時間も確保したいんでしょ!!長時間労働したいわけではないんでしょ?」と、そこはひたすら、プレゼンしました(笑)
夫くんにも「社会を変えたい」という想いがあったので、「だったら自分たちが変わろうよ!」と、ちょっとずつできることから、一緒に取り組んでいきました。
いつの間にか、うちの夫くんも
「外資系だから自由な働き方ができるんでしょ。」
「夫くんだからできるんでしょ。」
って言われるようになっていてちょっとびっくり…。
確かに、夫くんの場合は運が良かったからできた部分も大きいです。
職場の皆様には大変感謝ですし、会社のワークライフバランス方針も追い風になりました。
(そして、入社当初からそこを見据えて夫のキャリアコンサル(主にマネジメント、人間関係構築系)する妻も滅多にいないでしょう。。。苦笑)
でも、やってみなかったら一生出来なかった。
「やってみたらできるかも!」って思って、家事も育児も遠慮なく(でも段階を踏んで相手が楽しめるように)シェアしていったら、少しずつできるようになってきております。
私が無理して家事・育児を全部一人でやっていたら、喧嘩が絶えず、「ここぞ」という時にブチ切れして家出とかしていたかも知れない。
家出なら可愛いもんだけど、「逃しちゃいけない仕事」の時に、産後うつで「一人にすると死んじゃう」みたいな精神状態になっていたかも知れない。
もしかしたら、今ここにいないかも知れない。
夫くんと娘ちゃんが、一緒にギター弾いたり、夫くんの奏でる音楽に合わせて娘ちゃんが踊ったり、そんな幸せな日常がここにあること。
それは、小さな「やってみよう!!」が、多くの運に支えられ、実現したこと。
もちろん、「自営業の妻」を自分の仕事として楽しめている方ならそれでいいと思うんです。
縁の下の力持ちが「好き」だし「楽しい」とウキウキ♪取り組める方は、素敵だし、憧れています。(人って自分に無い物に憧れたり、なろうとしようとしたりするんだなぁ…苦笑)
でも、夫が感謝していても妻がそれを楽しめていない状態は、心配になってしまう。。。
自分が無理して耐えて苦しくなってしまうなら、違う方法を探してみて欲しいなぁ、と思うのです。
大袈裟かもしれないけど、そこで鬱とかになったら、夫にもこどもたちにも負荷が大きくなりますしね。。。
お互いを守るために、「妻一人で無理をする」という細い糸ではなく、もっと沢山の糸を張って行って欲しい。
家族の中で閉じるのではなく、外の力もどんどん借りて、糸を増やしていって欲しい。
そして、そんなに夫やこどもを甘やかさなくても、いいんでない?笑
自立している人間は、案外、自分の力で生きていくものなんじゃないかなーと感じています。
相手を「自立している人間」だと認められれば、結構、いろんなものを手放していけるんじゃないかなぁ◎
こっちがやらなかったら、自分に必要なことは自分の力で手に入れる(はず)。
それを見守る勇気も一つの愛情だと思うのです。
自分で事業をされるだけのエネルギーがある方なら大丈夫。
(そうじゃなくても、やってみなければ一生できるようにはならない!!)
そうそう、ビジネスマインドの強い方にはこちらの本もオススメです!!
人生のポートフォリオをどう組んでいくか。
是非、夫婦で話し合う時間を取ってみてくださいね。
イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ
- 作者: クレイトン・M・クリステンセン,ジェームズ・アルワース,カレン・ディロン,櫻井祐子
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2012/12/07
- メディア: 単行本
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