自分が価値を信じていないものは売れない
“お茶碗”を“お茶碗”として売りたいなら、
自分が“お茶碗”を“お茶碗”として扱わないといけない。
単なるボール(お椀)として扱ったら、“お茶碗”にはならない。
自分が価値を信じていないものは、売れない。
まぁ、私はそういう世界は難しいから、日常使いのものを作っているんだけどね。
(ご飯のお椀ではなく、茶道のお茶碗のお話です。)
父がこんな話をしていました。
お客様の前でなくても、作っている時から、運んでいる時から、店先に出す時まで、“お茶碗”は“お茶碗”として、丁重に尊いものとして扱わないといけない。
茶道の世界で重んじられているものを、作り手も敬わなくては、“お茶碗”には成っていかないのだそうです。
あぁ、これは“お茶碗”ではなくても、何でもそうだよなぁ…と唸ってしまいました。
特に、私が創っている商品は目に見えないものなので、「自分が価値を信じていない」と、何も無くなってしまう。
そして、相手の世界が重んじているものを敬わなくては、真の作品には成らない。
逆に言えば、自分が重んじている世界を作っていく。
そうすれば、需要と供給は一致するのかも知れません。
自分が価値を信じられる、身の丈に合うものを売る。
そういったものを売りならが、せっせと爪を研ぐのです。
自分の目指す世界を、作るために腕を磨いていく。
なんだかストン…と腹に落ちてきました。
そうだよなぁ、そうなんだよ…!笑
念じれば売れる!!
前職で、売り上げを死守している店長さんがおっしゃっていたこと。
念じる=信じれば、ものは売れる。
自分が価値を信じて、きちんと相手に伝える。
相手に伝える部分(売り方)も、とっても大切。
でも、それよりも何よりも自分が作っているものの価値を信じること。
これがないと、何も始まらないんだよなぁ。
それは作品だけでなく、自分自身そのものにも言えること。
自分を信じて、大切に扱ってあげないと、“大切に扱われる存在”には成らない。
自分のことを“成りたい自分”として扱わないと、“成りたい自分”には成らない。
信じるものは救われる!!
でも、信じるものは足元も掬われる(笑)
一歩一歩、足場を確認しながら「えいや!」と飛び込んでみることが大切だと感じる今日この頃です。