【小夏の生い立ち】第7話 好奇心旺盛で寂しがり屋の小娘、家を出る(19-22歳)*前編*
あなたは村社会を充分に経験したんだから、広い世界を見てみたら?
ちょっと方向性の違う大学に合格し、どちらに行くか悩んでいた私に母はこう言いました。
英語が大好きで、海外に憧れがあった中学生の時、
東京外語大に行って英語を勉強したい
と、親に伝えてみたら、
こなっちゃん、英語ができる人なんて5万といる。
英語を使って「何をしたい」のか、考えなさい。
と、父に諭されます。
うん、とっても正論ですね、正しい!!正しい!!
相手が中学生でもこども扱いしない素晴らしい父でした。
でも、思い出してください。
幼稚園に入る前のチビ小夏が、父に「泣くんじゃない!!」と怒られたことを…。
あれ以来、父から発せられる助言は「責められている」と感じてしまう癖が小夏ちゃんにはついていたのです。。。しょぼん…。
だから、この時も思いました。
英語が好きなだけな私じゃダメなんだ。
ちゃんと「やりたいこと」を探さないと!!
30歳になるくらいまで続く「やりたいことを探さないと!」呪縛は、この時にかかったもの。
この後、年を重ねる毎に呪縛が強まっていきます…。
そんなこんなで、「やりたいこと」を探していた私。
国際交流キャンプに参加して、「国際関係の仕事がしたい!開発援助とかを勉強すればいいのかな?」とやりたいことを決めたつもりになります。
英語は自分で勉強するとして、他に専門性が必要になるだろう。
経済か法律だったら、経済の方が眠くならない!!(これはいい基準♪笑)
キャンプのコアスタッフにもなりたいから、首都圏の大学がいい。
そんな理由で首都圏の経済学部を目指していました。
でも、センター試験大失敗して数学が壊滅的なことに。。。
国立は急遽方向転換して、原点回帰の外語大受験。
ラオス語を選んだのは(当時)日本で東京外大にしか学部がない語学で、学年10人ちょっとしかいないので、専門性が高いと感じたから。
まさか両方受かるとは思わず…合格後、割と真剣に進路と向き合いました。
まずは、両大学の学費を計算し、奨学金の借入可能額(国立と私立で異なる)も計算して、差分を確認。
バイト代でまかなえそうな差だったので、純粋に「行きたい方へ行こう!!」と決意します。
春休みだったので、両方の大学へ遊びにも行きました。
昔から「その場で感じること」を重視していたんですね。
外大では合格発表の時に胴上げしてくれたラグビー部のお兄さん達が、親身に相談に乗ってくださいました。
慶應は母の友人の娘さんが通っていたので電話で相談。
外語大にはキャンプ仲間もいて、進学予定の友人も何人かいました。
オープンキャンパスとかでも、外大の雰囲気はすごーく馴染める感じがしました。
一方、慶應はお金持ちのボンボンのイメージ(笑)
学費も生活費もバイト&奨学金でまかなおうとしている私とは世界が違うんじゃないか…???
話合う人とかいないんじゃ…と不安になります。
そんなことを伝えてみると、
良くも悪くも慶應は人が多いから、気が合う人は絶対いるよ。
でも、いろんな活動をしている人がいるから、自分を見失うかもしれない。
と、的確かつ心強い助言。
外大行く人は何人もいるけど、慶應には知り合いが一人もいない。
国際系の友人はキャンプ仲間にたくさんいるし、新しい世界を広げてみよう♪
最後はそんな直感で決断しました。
この感覚とても大事。
おそらく、この時、真面目に「将来の目標」とか「何を勉強したいのか?」と考えて選択していたら、全く違う人生を歩んでいたと思います。
新しい世界を広げたい。
今まで会ったことのないタイプの人に会いたい。
これは、今も昔も変わらない私の軸。
この感覚を常に満たしながら、その上に「やりたいこと」が湧き上がっていく感じ。
この想いを貫くために、大学入学以来、私はどんどん世界を広げていきます。
(そして、助言通り自分を見失うことになるのですが、その話はもう少し先…。)
まずは、国際交流キャンプのコアスタッフに。
9泊10日100人分の食事を作り続けるキッチンの統括となり、心身共に自分の限界を迎えます。(この話は、またいつか!!)
サークルでは経済系の勉強サークルでマーケティングをかじり論文執筆。
学生時代から起業している人がいたりして、ビジネスマインドの強い人が集まる場でまさに世界が広がりました。
男だらけだったので、お母さん的役割を担いつつ楽しみました。
そして、塾講師・家庭教師、家電量販店、マーケティング会社や飲食店でのアルバイト…多い時では週に9つくらいバイトをする日々。
その間、気の合う人を見つけては、どんどん飲みに行く♪
もちろん、恋愛の世界も広がります!笑
人生で一番、ワーカホリックだったのは間違い無くこの時期でした。
実は、大学1-2年生の時は父方の祖父母宅に下宿をしていました。
でも当時の私は、世代の違う祖母とうまくコミュニケーションが取れずに疲れてしまっていたのです。
「家に帰りたくない」という気持ちもあり、行動が加速していきました。
そして、私がいなくなった実家でも変化が起きていたようです。
後編へ続く…!
【年末年始ブログ特集“小夏の生い立ち”全11話】
明日は第7話後編を公開予定です。
第6話 強く!聡く!美(うるわ)しく!一匹狼女の群れの中で♪(16-18歳)*前編*
第6話 強く!聡く!美(うるわ)しく!一匹狼女の群れの中で♪(16-18歳)*後編*
第7話 好奇心旺盛で寂しがり屋の小娘、家を出る(19-22歳)*前編*←★今日ここ★
第7話 好奇心旺盛で寂しがり屋の小娘、家を出る(19-22歳)*後編*
第10話 人生に必要なことはみんなお店が教えてくれた(29-30歳)
*タイトルは予告なく変更する場合がございます。
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