石島小夏のカラフルノート

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産後ドゥーラ養成講座web講義レポート【何もしなくても存在するだけで助かる!】

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娘ちゃん2歳2ヶ月。

 

ぷーる いくのー!!

むすめちゃん だでぃ と ぷーる いくー!!

 

前日、「明日、一緒にプールに行こうね」と娘ちゃんに伝えていた夫くん。

寝坊してプールの時間に間に合わずに、しれっと行かないことにしたのですが、しっかりと娘ちゃんが覚えていました!!

ちょっと前まで、明日とか来週っていう言葉の定義が曖昧だったのに、いつの間にか夜1回寝たら明日になる」ってわかるようになっているんだなぁ。

こどもだましは基本的にしないように心掛けているのですが、やっぱり「まだバレないだろー」と甘えてしまうことがあったりして、でも、ちゃんと大人の女性として扱わないとダメなんだなーと改めて感じました。

 

子育てって、「こどもを育てる」って考えるより、「相手(他人)の力を引き出す」って考えて接する方が、親も子も気が楽なのは我が家だけでしょうか?

「相手(他人)の力を引き出す」って、日々の生活でも大切なことですし、大人相手でもこども相手でも基本姿勢が変わらないのは「目指すものが一つ」なので、「日々心掛けることも同じ」だから単純でいいなぁ、と◎

まぁ、その日々心掛けること・基本姿勢が言うは易し行うは難しなことばかりなんですけどね。

だから、そういう行動指針を日々説く宗教や聖書が発達していったのかも知れないなぁ。

 

 

先日、受けた産後ドゥーラ養成講座のweb講義「ドゥーラとか〜海外の事例から〜」で筑波大学医学医療系助教授の福澤(岸)利江子先生がお話くださったドゥーラの在り方も「相手(他人)の力を引き出す」ために大切な事がたくさん詰まっていました。

産後は感受性が強くなる時期=人間の内に秘めているものが表に出やすい時期なので、産後に心掛けるべき事って、日々、人と接する上でも大切な事なんだろうなぁ、と感じています。

例え、元気な状態だったとしても、人はそれぞれいろんなものを内に秘めていますからね。

 

岸先生の講義ではドゥーラという職業が生まれた社会的背景、日本と海外の現状からドゥーラとしての在り方を助産師&研究者&出産をした女性としての経験を踏まえてわかりやすくお話してくださいました。

中国語ではドゥーラは「導楽」と表記されるらしく、まさに「(産後の生活がちょっと)楽になる!(妊娠子育てがちょっと)楽しくなる!」という風に気持ちを導いていく事がドゥーラには求められているのだと思います、素敵な当て字ですよね。

 

岸先生は研究者でいらっしゃるので、研究データをもとにもドゥーラの在り方について示唆してくださいました。

ドゥーラ研究の中で、「何もしなくているだけで効果がある」というお話をお伺いした時に、確かに私も産後や身内が他界した後は、とにかく誰かに側に居て欲しかった!!ということを思い出しました。

でも、何もして欲しくない、というか、あんまり色々とやかく言って欲しくなかった

ただ、側に居てちょこっと身の回りの家事とか小さな負担になっている事を手伝って欲しかった。

この気持ちをいつまでも忘れないようにしたいです。

 

岸先生のお話の中でも「人はそれぞれ違うので自分のやり方を押し付けない」、「色々やってあげようとプラスを求めるのでなく、傷つけない=マイナスにならない事が大切」、「上から教えるのではなく、下から支えていく」と言ったことがドゥーラには求められるとのお話でした。

それから「何もできなかったという無力感が価値のあること」という視点がとても印象的でした。

相手に何かをしよう!と思うと、ついつい感謝されたり、目に見える変化があったり、そういうことを求めてしまうけど、ドゥーラが何もできなかったという事は、相手が自分で何かを達成しているという事でとても喜ばしいこと。

「何かあったら頼れる」という存在があるだけで頑張れる事があるので、何かをする(Doing)よりも存在していること・その場にいること(Being)に価値があるというお話でした。

これって、まさに親に求めらていることそのものでもあるんじゃないかなぁ。

 

話はちょっとそれるけど、これは良きマネージャーに求められることでもありますよね。

ドラッカーさんの「プロフェッショナルの条件」で私の大好きな部分に「高度にマネジメントされた状態とは何も起きずにその場が回っていることである」という一節があります。

何も起きないので、マネージャーには大活躍の場はありませんが、「何も起きない状態」を実はマネージャーが作り出しているんですよね。

 

親も同じように何も起きずにこどもが育っていく場を作っていくのが仕事なのかも知れないなぁ。

人が一人育っていくのに「何も起きない」ってことはないだろうけど、衣食住を整えるとかそういったことを担って命を守って、「こどもが自分で解決していく」ことを見守っている=その場にいるだけでも、大きな価値がある(と信じたい)。

親元を離れて一人暮らしすると、水道光熱費や家賃の支払いから、ゴミ箱に虫を発生させないっていう生活的なことまで自分でやらなくてはいけなくて、いかに親がいろんなことをしてくれていた(マネンジメントしてくれていた)かに気付きますもんね。

親業って本当に大変な仕事で、しかもこどもは感謝してくれなかったりするけど(私は感謝してたけど上手に伝えられなかったりしたけど)、感謝してくれないという事は、相手が自分で何かを達成している(と本人は信じている)という事でとても喜ばしいことだと思えると、気が楽になるかも◎

 

 

そうそう、岸先生は父親である男性に対して、「男性の幸せを考えること

が大切というお話もしていらっしゃいました。

どうしても、子育て支援や妊娠出産周りは女性が多い場であり、男性に対しても「女性にとって都合の良い男性」になることを求めがちである

でも、男性だって今はこどもが生まれたから稼がなきゃ!でも家事も育児もしなきゃ!と追い詰められていたりする。

そこで、しっかりと相手の「男性にとっての幸せとは何か?」を考えて接して欲しいとの事でした。

 

まさに、私が女性の集団の中で感じていた違和感(女性のみなさんごめんなさい!!)の正体はこれなんだよなぁ。

「夫は変わらない」とか「褒めて育てろ」とか「男性なんて犬と同じで単純な生き物だから」とか、そういうお話を聞いているとどーしても悲しい気持ちになってしまう><。

夫だって変わろうとしているかも知れないし、育てるってなんだか上から目線で、対等な関係じゃない気がしてしまっていたのです。。。

でも、産後や子育て中のバタバタしている中で正直、夫の幸せなんて考えている余裕ない!!っていうのもわかる気がする。

だから、第三者として夫、男性と接するときは「男性の幸せ」をきちんと考えて接したいなぁ、と感じました。

うっかり、「もっと早く帰れー!!」とか世の男性陣に大声で叫びたくなる時もあるんでけどね(笑)

 

一般社団法人ドゥーラ協会 主催、産後ドゥーラ養成講座受講記録はこちら◎

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